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  • 2022.11

【D2C Rising Star Award 2022 グランプリ受賞】
mederi株式会社 代表取締役 坂梨亜里咲さんへ学生インターンからインタビュー

【D2C Rising Star Award 2022 グランプリ受賞】 mederi株式会社代表取締役坂梨亜里咲さんへ学生インターンからインタビュー

前回の第1回 D2C Rising Star Award 2022を受賞された方へ、運営事務局のインターン生が気になることやその後の反響、現在の取り組みなどをインタビュー。
その内容を「After Story」としてお届けします。 今回は、フワちゃん出演のCMでも話題のオンラインピル処方サービスを提供しているmederi株式会社 代表取締役 坂梨 亜里咲さんにお話をお伺いしました。

1)アワード受賞後、この1年の変化は?


山崎

今年の2月にD2C Rising Awardでトップアワードを受賞されましたが、それから約半年間の活動はいかがでしょうか。

アワードをいただいたことは、自分の中でもさまざまな気づきを得る良い機会になりました。アワードをもらってから多方面から声をかけていただく機会が多くあり、取引先や社員がとても喜んでくれました。スタートアップ企業にとってアワードに向き合う時間がなかったり、目の前のことと向き合う方が大切だと考えてしまいがちです。しかし、こういった賞を取ることで関わってくれている人たちが認められることにつながり、雰囲気が明るくなるということがわかりました。それからアワードなどには積極的に挑戦するようにしています。今も3〜4個の選考が進んでいて、会社のトップとしてアワードに挑戦している姿はチームビルディングという点でも役立っています。


坂梨様


山崎

新たな気づきというワードがありましたが、それは就活の自己分析と似ている感覚なのでしょうか?

資金調達の時も含めてアワードの資料も私が作っているのですが、そういった時間は会社のことを俯瞰して見る良い機会にもなりますし、他社の発表を聞くことでどうやったら共感を生むことができるのかなど学ぶこともできます。経営と向き合う時間の一環としてアワードに取り組むのは良いなと思いました。


坂梨様

2)学生時代は将来どんなことしようと思っていた?

当時は、3年生で就活するのが普通でした。今は4年生からですか?


坂梨様


山崎

そうです。今は外資系は3年生から始まります。本格的に動くのは4年生からだと思います。

私の学生時代は、自己分析がしっかりできておらず、特定の入りたい会社がなかったので、数打てば当たる精神で手当たり次第受けていました。
社長になろうとは思っていたわけではありませんが、責任のある仕事をして自分を高めて、結婚相手がいなくても自立できるような人になりたいという気持ちはありました。


坂梨様


山崎

そうだったんですね。僕も再来年4回生になり就活をすることになるかと思いますが、責任のある仕事を通して自分自身が成長できるような環境に身を置きたいと思っています。

この環境(インターンシップ)にいたら絶対できますよ!


坂梨様


山崎

大学時代は一般の大学生だったとおっしゃっていましたが、起業しようと考えるようになったきっかけは何かあったのですか?

大学時代にちょっとしたアイドル活動をしていました。メジャーデビューまではいったものの、すぐに解散してしまいましたが、その期間に社長業をしている方々にお会いする機会がたくさんありました。その時には起業をしようという想いになりませんでしたが、意識の高い人たちとコミュニケーションを取る機会が多く、決定権を持った大人になりたいとやんわりと思っていました。
大きな転機は、社会人2年目で、友人が起業したスタートアップ企業に転職したことです。4人でサービス立ち上げを行って、8ヶ月後に売却。自分が生み育てたサービスが世の中に受け入れられたことが嬉しかったです。そこからたくさんの夢を持った起業家と出会ってきたので、起業することを身近に感じられるようになりました。


坂梨様

3)学生時代に一番頑張ったことは何か?


山崎

学生時代に力を入れていたことはなんですか?

力を入れていたことではないのかもしれませんが、アイドル活動をしていたことで、すごい人たちが会おうとしてくれる機会が多くありました。今の女子大生がどんな興味を持っているかなど、トレンドなどを聞かれるようになりました。そういう経験をしていると、同級生とカフェ行ったりプリクラ撮ったりして遊ぶよりも、社会の中で頑張っている方と話す時間の方が楽しいなと感じるようになっていきました。今もそこでお話していた社長さんたちとお話しする機会も多くあります。今振り返ると学生時代の経験が人脈作りにつながっていたのかなと思います。


坂梨様

4)mederiのピルは学生にも勧めたいと思うか?なぜか?

初経が始まるのは個人差がありますが10-13歳くらい。それから数ヶ月続いて生理がくることがわかった方なら、医師の判断の上で低用量ピルの服用をすることができると言われています。生理中、生理前の不調をケアする医療用医薬品なので、生理痛や生理前の不調がひどいという方にはぜひ試してもらいたいと思っています。
テレビCMをさせていただく前は10代の利用者は少なかったのですが、テレビCMを通して保護者の方がmederiピルを知ってくださり、お子さんに勧めてくださるという流れで10代の利用者にもmederiピルが届くようになりました。オンライン診療に保護者同席で受けてくださる方や、留学に行く学生さんも含め、ここ3ヶ月で10代の利用者の割合が増えました。


坂梨様


山崎

男性目線で詳しくないので、女性の友人にmederiピルについて聞いてみたのですが、その子はオンラインで診断できる点についてパーソナラズされていることに対して、魅力を感じると言っていました。

そうですね。医療医薬品なので医師による診療が必要になるのですが、私たちはなぜそのピルが利用者様に合うかを説明していただくように、医師の方々にはお願いをしています。街にある産婦人科に対面診療に行くと、病院にある薬の在庫状況によって処方箋を決められてしまうということも少なくありません。ピルによって特徴があるので、初めて利用される方には特徴について特に詳しく説明を加えていただくように伝えています。


坂梨様

5)起業して一番大変だったことは?一番嬉しかったことは?一番重要な要素は?


山崎

起業をしてから一番嬉しかったことはなんですか?

スタートアップをやっていると、1ヶ月や2ヶ月に一度のペースで一番が更新されていきます。嬉しいことも大変なことも常に降り掛かってきますが、それがスタートアップの面白さでもあります。mederi社として嬉しかったこととしては、昨年1月に前澤さんから出資していただいたことです。ピル事業を始めるアイデアが出てきたのも前澤さんとのディスカッションを通してだったので、一番影響を受けた人からの出資を受け、ドライブがかかった感覚があります。また、ピル事業が着実に成長をしていき、多くの利用者から愛されているというのはとても嬉しいことです。


坂梨様


山崎

影響力のある方に認められたり後押ししてもらえると自信になりますね。

普段会う機会のない、はたまた宇宙に行かれた方とお話しする機会をいただけるだけでも、視野も広がるし、器が大きくなっているなとこの2年弱で感じます。


坂梨様


山崎

1ヶ月ごとに変わるというところで、たくさんのことを経験されているのだなと感じました。自分自身も将来会社を持ちたいと考えているので、とても面白い話を聞かせてくださってありがとうございます。

起業は気持ちのアップダウンが激しい環境で、定期的に辛いことを忘れるようにしておかないと精神的に結構きついかなと思います。投資家から資金調達の直前に断られたことや、先が見えなくなることもありましたが、そんな時にいかに自分を奮い立たせるかはとても大事だと思います。


坂梨様


山崎

坂梨さんはうまくいかなかったり、予期しなかったことが起きた時、その出来事について忘れようとするのでしょうか?それともその出来事に勝るモチベーションがあるのでしょうか?

悲しいこと以上に手や足を動かさなきゃと思っています。もちろん目の前の出来事に向き合っていくのですが、「どうとでもなるよね」という図太い精神がないと難しいと思います。同様に嬉しいこともありますが、いつまでも忘れずに過去の栄光に縋りついていては、良い成長ができないとも思います。嬉しいことも悲しいことも時間と共にどこかに置いてくる力は大切だと思います。


坂梨様

6)アワードに参加しようと思っているブランドの方に何かアドバイスはあるか?


山崎

来年の2月にもD2C Rising Awardを開催しようと考えているのですが、応募しようとしている人にアドバイスをいただけますでしょうか。

アワードの受賞のとき、メデリピル正式リリースの一ヶ月後だったので、まだうまくいくかいかないかわからない状態でした。私自身もパッションしかないという状況でしたが、そんな状況で賞を受賞させていただいて知名度が上がりましたし、結果的に会社のメンバーや取引先、利用者の方々に私の想いを届けるいい機会になりました。応募を渋っている人がいたらぜひ応募してみてほしいとおもいます。


坂梨様


山崎

女性のための製品を販売することだけではなくて、女性の活動に対しても行動しているイメージがあるのですが、女子大生に向けて何かコメントありますか?

今はSNSの浸透もあって、女性が声を発しやすい世界になってきていると思います。何か特別なスキルや特徴がなくてもその場に適したタイミング、方法で発信や行動を起こしていってほしいと思います。


坂梨様

mederi株式会社について
より女性が生きやすく暮らしやすく、働きやすい社会にむけて。
すべての女性が自分の体のことをきちんと知り、大切に、愛でられるように。安心、安全を追い求めながら、心と体のバランスを整えるためのサービスを提供するフェムテックカンパニーです。

会社名:mederi株式会社
代表者:代表取締役 坂梨 亜里咲
所在地:東京都目黒区大橋2-22-6 唐木ビル5F
設立日:2019年8月1日
URL:https://mederi.jp/